2004年7月28日 船橋市長 藤代 孝七 様 船橋市学童保育連絡協議会 会 長 小川 貴敏 住所 船橋市南本町31-5 TEL／Fax047-433-9266 E-mail fghrk@freeml.com 放課後ルームに関する２００４年度要望について 日頃から貴職の放課後ルーム事業へのご尽力に心からお礼申し上げます。 さて、昨年度は、放課後ルーム事業においては、いくつかの重要な改善が図られ感謝し ております。 （１）小栗原、葛飾、塚田、飯山満、法典、八木ヶ谷の６ルームで増設が実現したこと。 （２）開所時間の延長。 （３）学童まつりが市の後援も受けて1000名をこえる参加で成功し、子どもの遊びを通し て父母の交流が広がったこと。 以上の点を私たちは評価しています。当所、予想も付かないほどに放課後ルーム利用児 童が増加し、働く父母の子育て支援事業としての発展を裏付けています。これらは市長な らびに担当課の努力と援助の結果であり、私たちも喜びを共にするものです。 未だ雇用情勢が厳しさを増す中で、放課後ルームへの父母の要望は切実を増しています。 2004年度にあたり私たちは放課後ルーム事業のいっそうの整備拡充と保育内容の充実を求 めて以下の要望を行うものです。少子化が進む中、子育て先進都市として子どもたちの豊 かな放課後と親の就労保障のために市の真剣な検討をお願いします。なお回答は文書にて 行っていただくこと、しかるべき時期に市の回答内容について懇談いただけますよう、合 わせてお願い申し上げます。 ①放課後ルームが公設公営となり５年目を迎えました。この間放課後ルーム事業の発展に ご尽力いただき、心からお礼申し上げます。今後も放課後ルーム事業が「全児童対策事業」 （すべての児童を対象とした放課後事業）に吸収されることがないようにお願います。 ②昨年度は、６ルームの増設を決定して頂きました。しかし、なお待機児童も多く、定員 オーバーするルームが１９ルームに増えました。今後は待機児童を絶対ださない措置をと ってください。そのため次の点を要望します。 ａ）今年４月に定員超え入所となった１９ルーム待機児童１７７名（増設計画のある６ル ームを含む）について早急に増設計画を策定し、増設してください。 ｂ）増設にあたっては、学区内に新設することも含め、当該ルーム父母・父母会の意見を 十分聞いて進めてください。 ｃ）大規模ルームが増えています。４０名を超える大規模ルームは順次分割・増設して適 正規模にしてください。 ③障害をもつ児童を受け入れているルームでは、現在の指導員配置基準では、必ずしも対 応出来ているとは思えません。ルームでの業況を調査し条件整備を行ってください。 ④４年生以上の放課後ルームへの入所を希望する児童が増えています（今年度は377人）。 そのため次の点を要望します。 ａ）「４年生以上の児童も積極的に受け入れるよう配慮されたい」（2001年12月20日の厚 生労働省課長通知〔雇児育発第114号〕）との通知に基づいて、４年生以上の児童を積 極的に受け入れてください。 ｂ）厚生労働省は「登録されなかった児童数」を把握して「利用したい児童全てが利用で きるよう整備する」ことを方針として打ち出しています。４年生以上の児童についても 入所募集し、希望者数を考慮したルームの増設を行ってください。 ｃ）市の放課後ルーム条例を改正して、６年生までを対象児童としてください。 ｄ）春休み、夏休みには４年生以上も定員の１２０％枠で入所出来るようにしてください。 ｅ）入所している児童の継続申し込みは、郵送以外に各ルームでも受け付ける様にしてく ださい。また、３年生以上にも翌年度の入所申込書を配布してください。 ⑤法典西小学校の子供たちが通いやすい場所に、法典西放課後ルームを設置して下さい。 この問題は平成１６年度中に解決の方向を明示してください。それが出来るまでの間、法 典西小学校内に一時待機場所を設置してください。 ⑥市策定の非常時の連絡体制、避難計画を文書化して父母にも手交し説明して下さい。 （例えば、台風・震災・子どものけが等） 昨今、児童に対する暴力行為が増加するなか、避難口が一ヵ所しかないルームについては、 早急に対策をしてください。また、各ルームに非常時用にサイレンなど近隣に通報できる 機材を設置してください。さらにルームからの緊急通報が、一斉に関係機関（市・警察・ 消防・警備会社）に流れるシステムを随時導入してください。 不審者情報が放課後ルームにも伝わるよう周知徹底して下さい。なお、その場合の対応マ ニュアルの作成と父母への説明を行ってください。 ⑦指導員研修に緊急救命手当の講習と他に病気（けいれん、ぜん息等）の処置方法の講習 も行ってください。 ⑧入所児童数が増えています。設備・備品・遊具・本・消耗品などの予算を増やしてくだ さい。 ⑨おやつは学校の栄養士の意見も十分聞いて決めてください。どこまで手を加えてよいか のガイドラインとそのメニューを例示し、指導員にも徹底してください。ルームによるお やつ工夫の差も著しくあります。おやつの内容について研修を行うとともに、指導員間の 情報交換も行って下さい。 ⑩放課後の児童健全育成を目的とした事業である放課後ルームは、指導員及び父母の協力 によって成り立ちます。よって以下の事項を徹底させて下さい。 ａ）ルームでの子供たちの生活状況の報告として保護者懇談会の開催。 （最低４半期ごとに） ｂ）ルーム行事を父母も参加出来るような条件で（土曜日など）実施出来るよう行ってく ださい。 ｃ）ルームの円滑な活動を支えるために学校でのＰＴＡと同様な関係を父母と指導員との 間に構築するようにして下さい。そのために、父母会の設立と運営に積極的に協力して ください。 ｄ）父母会組織を公民館のサークル扱いにし、父母会会場を無料で提供してください。 ⑪放課後ルームにとって指導員の役割は大変重要です。 ａ）「基本方針」に定めている、「放課後児童指導員（注：非常勤一般職）は、児童の定 員４０人に対して３人配置する」を守ってください。 ｂ）児童数が４０人をこえるルームは、児童数に比例して（児童１３人に指導員１人の割 合で）放課後児童指導員（非常勤一般職）を配置してください。特に障害児を受け入れ るルームにおいては、なお一層の配慮をして下さい。 ｃ）年度途中で放課後児童指導員（非常勤一般職）に欠員が生じた場合も、補欠合格者 （採用待機者）から順次採用するなど、非常勤一般職と同等の資格者が補充されるよう な採用方法にしてください。 ⑫ルームでの格差をなくすため、指導員研修会に指導員情報交換の場を築いて下さい。 ⑬昨年度も多くの指導員が退職しています。これは重大な問題と考えています。子どもた ちが安心して放課後ルームに通うためには、指導員が継続して働けることがどうしても 必要です。指導員の賃金・労働条件、身分保障について抜本的な改善をはかってくださ い。 ⑭一度に複数の指導員が異動するようなことは、原則としてやめてください。 ⑮公設公営に移行にあたり職を失った前指導員に対し、引き続き市の職のあっせんをして ください。 以上 |